人気ブログランキング | 話題のタグを見る
排気ガス制御システム「Nouvell Classics」が生まれた理由。


弊社は自動車販売修理業者として1960年から営業をさせていただいています。

私どもがお届けさせていただいているクラシックシトロエンは1960年代から1970年代の設計です。自動車が光り輝いていた古き良き時代ですが、当時は現在のようなエミッションコントロールの技術はなく、排気ガスは浄化されることなく大気に放出されてきました。自動車少年だった私は、そんなガソリン臭を良いニオイ!!と感じて吸い込んでいたものです。

1970年代後半になると国内では厳しい排気ガス規制が施行され、シトロエンCXやGSも本格的な排気ガス対策が施されたモデルが国内で導入開始されました。当時の排気ガス浄化技術は、排気ガス浄化と引き換えにエンジン本来の性能はかなりスポイルされていました。今だから告白しますが、当時の私はエンジン性能を落とす排気ガス規制が大嫌いで、排気対策で“牙を抜かれたエンジン”を少しでも性能をアップしようと、メーカーによって排気ガス対策を施されたCXやGSにそれとは反対になるような改造をしていました。

90年代はじめころになると、憧れだったシトロエンDSに乗ることができるようになりました。シトロエンDSの動力性能は、90年代の路上でも周りの車達と肩を並べてまったく遜色なくドライブが可能でしたが、排気ガスだけは時代の基準とはかけ離れていました。触媒もラムダセンサーも持たないDSを運転した後には、洋服や頭髪には排気ガス臭がついてしまうことに気がつき始めたのはこの頃です。

国内外でも法律上クラシックカーは当時の排気ガス規制のままで運行することが許されています。しかし、環境負荷を減らすために今後販売するすべての車両はラムダセンサーと三元触媒から構成される排気浄化対策を施したものだけをご提供とさせていただきます。小さな会社の小さな一歩ですが、こんな一歩もいつかは大きな流れになってくれる時が来ると信じて、進ませていきたく思います。

私たちがシトロエンのガソリンエンジン排気ガス制御で得た知識と経験を、他メーカーのクラシックカーにお乗りのユーザー様にもご提供させていただきます。環境対応クラシックカーにご興味のあるユーザー様からのお問い合わせをお待ちしています。

近年のモデルでは環境対策を施されたクリーンディーゼルをご提供させていただいています。FAP黒煙浄化フィルターを備えたディーゼルエンジンは、排気管からモクモクと黒煙を放出することがありません。ガソリンエンジンを凌駕する低燃費、動力性能、そして静粛性も実現しています。私たちがご提供させていただくディーゼルシトロエンは並行輸入車となります。並行輸入車両にまつわるネガティブな評判を払拭させていただけますように、アフターサービスや保証の充実を行っております。詳細はguaranteeのページをご参照ください。

弊社の車載専用車はシトロエンジャンパーディーゼルです。FAP黒煙浄化フィルターを備えていて車両積載時にもマフラーから黒煙がモクモクと出ることはありません。国内どこでも合法運行可能な環境対策済みシトロエン車載専用車両です。シトロエンの為に働く車もシトロエンであってほしい、そんな思いからあえてシトロエン車載専用車を使用しています。

社会の一員として環境との共生を図りながらこれからもシトロエンと共に歩ませていただきたく思います。

生かしていただいてありがとうございます。


javel(ジャベル)竹村洋一
by citroen_javel | 2015-01-03 20:46 | 排ガス浄化システムについて
<< シトロエン専門店「JAVEL」... guarantee(シトロエン... >>